恋煩いを病と呼ぶなら、その治し方は...?と
問われているかのよう。
比喩に虫を用いて、< 本能・恋・衝動 >と
理解し易いように、指し示す事で
社会不適合者である2人の距離感の縮め方に
グッと現実味を近づけさせていた。
恋を虫の所為にしたいのか
虫の所為で恋に落ちた事にしたいのか
人の浅ましい考えから、狭く深度の高い所まで
ちょっとした吐き気の演出から視線まで
巧みな表情を切り取る音楽と共に
林遣都さんと小松菜奈さんの演技が光っていて
素晴らしかったです。
(推しの俳優さん2人ってのも大きかったですが。)
それでも、この独特な味加減と
鬱陶しいくらいの台詞回しと
明暗を嗅ぎたくなってくる癖の良さと
夜露くらいには濡れてしまう、朝焼けのような作品感。
自分は好みの作品でした。