さき

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのさきのレビュー・感想・評価

5.0
好き!今のところ今年ベスト!というところかもしれません。いや〜よかったなぁ。何度思い返しても、どの場面を思い返しても良い!好き!タコス食べたい〜!ヤクルト飲む〜!

こういう三角関係って、大体、相談に乗ってるうちに…みたいなのが王道で、でも今作はそうじゃないし、サラッと、本当に普通のことって具合にLGBTを入れてる、すごい!で、エリーの書くラブレターが素敵なんだわ。私自身がもっと哲学に精通していれば…!とちょっと悔しい。でもこんな手紙もらってみたい!で、三角関係ではあるものの、いろんな方向に友情も育って行くんだよね。あー本当に秀逸。素晴らしい。

エリーがポールの手紙の代筆を始めて、それまでの地味で単調だった世界が一気に華やいだように感じた。私もアジア人の端くれですが、あんな白人ばっかりのアメリカの田舎の学校に自分だけ違う人種で存在していることがどれだけ大変なことなのかは多分私が想像する何十倍も大変なことなのではないかと思います。そんな中で殻に閉じこもってしまった父と暮らしていればなおさら自分を解放することなんて容易ではないなと思います。でも、今作を観て、自分を見つけるって、難しいことではなくて、でも一人でいるだけではダメで、自分を解放してくれる誰かにさえ出会えれば、人生における大切な出会いができれば、本当の自分に出会える。そんな風に感じました。ラストのポールとの電車のあのシーンはエリーがそんな大切な出会いを果たせた証明のようでグッときました。

ところで、エリーのお父さん役の方が、…この人絶対強いよ、、と思わざるを得なかったのですが、調べてみたらやはり武術家…コリン・チョウさん。中華系の映画は好きでよく観ますがアクション系はあまり…なので存じ上げませんでした。すみません。隠しきれない強さ…笑
さき

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