原作を未読なのと、小沢健二のレコードを貸し借りしている描写があったので最初時代設定がよくわからなかったんですが、街並みが明らかに現代なのとイベントのパンフレットに「2019年」と書かれていたので現代だと判断できました。それにしても2019年の女子高生がオザケンのレコード貸し借りするのってだいぶ変わってますよね、笑
再開発中の東京と、大人になろうとしている高校生が重ねられていていい。私はめちゃくちゃ真面目に高校生活を送っていたので、これくらいの無茶はしてみたかったな、と思った。そういう法を飛び越えた無茶っていうのは若いうちにしか許されないものですよね(勿論他人に迷惑をかけ過ぎない程度で)。でもそれって背伸びだから失敗もするし傷つきもする。そして成長する。大人になる。恋をするだけじゃ大人になれない。無茶して背伸びして、失敗することで大人になる。でも山田杏奈が口紅を塗ってもらった途端、急に大人びた表情に変わったのは衝撃的だった。すげえな口紅。
あと滝澤エリカさんがすごくかわいかった。緊張感のある演技の時にとても引き込まれる。キスのくだりはめちゃくちゃドキドキした。
エンドロールが東京の風景を背景にしているのも面白かった。最後まで飽きさせない演出で素敵。