普通のミステリー映画なら全然、普通に悪くない作品なんだと思うんだけど、これは『ガリレオ』シリーズで、しかもその劇場版には『容疑者Xの献身』っていう大名作があるわけで、そう考えると正直物足りなさが否めないかも。
もっとなんていうか、凝ったミステリーを期待しちゃってる自分がいて、もっと天才的な頭脳を持つ犯罪者と真っ向から対決するみたいな、そういう骨のある物語を求めちゃってる。これはたぶん、ていうか確実に『容疑者Xの献身』のせい。
登場人物(容疑者)が多い分、感情の置き場が定まらなくなって、別にそんな「あの夫婦」に同情とか共感とかできねーよ!って思っちゃった。意外だけども!そういうことじゃなくて!もっとウェイトが載ってる人じゃないと泣けないって!
北村さんの演技は凄みがあってよかったけどね。