コレずっと何やってんだよ、っていう。
コメディ映画としての質はやっぱり高いと思った。流石のバカリズム脚本。
いわゆる「会社内における女同士の戦い」っていうステレオタイプ的な設定を解体して、ヤンキー映画的にガチで殴り合いさせるっていう発想が面白いし、他社との抗争にまで発展してその上「史上最強のOL」とか、挙句「日本最初のOL」とか色んなの出てくる（もうそれ普通のOLだろ）。バトル漫画にありがちな修行シーンも電話対応とかコピーとかOLナイズされていて、ボケの手数もあった印象。
でもまぁ、主人公の直が普通のOLでいたいという願いの掘り下げはもうちょっとあってもよかった気がする。ヤンキー漫画は普通に好きなわけだし、泣くほど普通のOLでいたい割にはその根拠がないかなーって思っちゃった。でも本筋じゃないし、大して重要でもないか。
あとあれだ、最後は蘭のこともう1発殴ってKOしててもよかったと思う。完敗とか言ってる場合じゃない。あれはやるべきだった。
この作品はバカリズム脚本だけど、今期にやっていた「ブラッシュアップライフ」とは結構違うなと思ったかも。「女性」に対する意地悪な目線というか、穿った視線が薄くなっていって、だいぶフラットになっている印象。「ブラッシュ〜」の方がだいぶ今っぽい。いまこの2年前の作品が世に出ても、あんまり流行らないかも、と思うと時代の流れの速さを感じるし、それに反応して合わせていけるバカリズムもすごいと思った。
色々書いたけど何より、狂犬のチワワみたいな永野芽郁が本当に可愛くてよかった。
