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ジョン・ウィック:コンセクエンスのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

『ジョン・ウィック』シリーズ、第4作。

まずは、大阪コンチネンタルの登場にテンションが上がりましたね。
日本が舞台になった事も嬉しいし、支配人が真田広之というのも熱い。
リナ・サワヤマも、これが初の俳優業とは思えない程に健闘していたと思います。

そして、本作のメインヴィランとなるのが、ドニー・イェン。
盲目の設定は食傷気味なものの、やっぱり一癖ある、この人のアクションは面白いなと。
良い意味でのケレン…ちょっとした遊び心があって、一つ一つの動きに引き付けられてしまうし、ストイックに戦うジョン・ウィックとは良い対比になっていたのではないでしょうか。

後半になると、パリを舞台にした殺人マラソンが描かれます。
車をドリフトさせて射撃する曲芸大会があれば、ドラゴンブレスを撃ちまくる花火大会もあるし、最後は222段の階段落ちまで用意されている始末。
どのシーンもインパクトがあるし、情報量も多いので、見る度に新たな発見がありました。

3時間近い上映時間は確かに長いのですが、新味のあるアクションシーンが続くし、映像や世界観も刺激的なので、見ている最中に飽きる事はないでしょう。
特に本作はグラモン侯爵という明確な悪役がいる分、ジョン・ウィックを応援し易かったし、個人的には逃亡&籠城戦が主だった前作の方が見ていて疲れた気がします。

重厚長大化する他のアクション映画が軒並みコケていく中、最新作でここまで充実した内容を見せきった『ジョン・ウィック』は、近年のアクション映画の中でも頭一つ抜けた存在と言っていいのかもしれません。
こうなると、若手の発掘や世界観の拡張も期待したいところで、次回作が『バレリーナ』(スピンオフ作品)なのも頷けますね。

これがシリーズ最終作とは思えないし、辞めたくても辞めれないのがジョン・ウィックの業なので、『5』も楽しみに待っていますよ。
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