ことのは

ただ悪より救いたまえのことのはのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
2.5
【殺し合う理由。そんなものは忘れた―】

腕利きの殺し屋が、日本で殺したヤクザの腹違いの弟が頭のイカれた殺し屋で、誘拐された娘を探しながら殺し屋に追われるお話。

『新しき世界』のファン・ジョンミンとイ・ジョンジェコンビで、撃つ・斬る・刺すの痛々しいバイオレンスに、加えて『96時間』の様な人身売買(この作品は子どもだから、観ていて余計に辛い)と、世の中ここまで酷くはないだろうと思わずにはいられない内容で、救いもクソもないラストまで駆け抜ける。

コロナワクチン3回目接種後で、発熱しながら観ていたから、余計に鬱屈とした気分になり、それにしても韓国ノワール映画は、いつまでこんな世界観で作り続けるんだろうと思うと、そうか、日本でヤクザ映画が作り続けられるのと似たような感じで、需要があって作りやすい題材なのかなと感じた。
何にせよ、また似たような刺したり、撃ったり、殴ったりを痛い痛いと嬉しがって観るんだろうなぁ。
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