永遠の寂しんぼ

アオラレの永遠の寂しんぼのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
2.5
『予告編でアオッテンジャネェ‼︎』

超期待外れだった。アクション見にくい脚本雑すぎ主人公バカすぎでマジで見てられない。スピルバーグの “激突!”などとは比べるだけ失礼。ていうか一番煽ってるのはこの映画の宣伝じゃねぇか💢今年観た中ではほとんどぶっちぎりのワースト。まあ多分変な方向に期待してた僕が悪いんだろうけど。

本作のオープニングでやたら長くアメリカでのあおり運転についてのニュースまとめみたいのが流れてる以上、たしかにこの映画はあおり運転をテーマにした作品なんだとは思う。ただ個人的には予告を観てからの本編のがっかり感が凄くて結構ムカついてしまった。まず何よりあれの何処が『あおり運転の最終形態』なんだよ?って話。普通のあおり運転しかしてなかったじゃん(普通のあおり運転ってなんだ)。高速とかをスピード出して追いかけてるだけでもの凄いドライビングをしてる訳でもない。それに予告でパトカーにタンクローリーが突っ込むシーンがあって、あれにラッセルクロウが乗り換えて追いかけ回すのかと思ってたが、あれは予告詐欺で実際はあのタンクローリーは主人公とラッセルクロウの追跡劇に巻き込まれただけの無関係な車だった。

カーアクションもカメラがグラグラ揺れて見にくかった気がした。それと1番どうかと思ったのは主人公が全然好きになれない事。この時点でこの映画に全然ノれなかった。やたら自分勝手だし感情的行動が目立った。事件の発端となったクラクションの鳴らし方に関しても、ラッセルクロウの説教はそんなに間違ってないんだよね。

脚本も相当雑だと思った。主人公がラッセルクロウに追いかけ回される為にだいぶ強引な展開してるし、なんか『スマホを落としただけなのに』に似たような事したなかった?それに近い時期に『ザ・スイッチ』を観たのも運が悪かった。あれと比べると後半の緊迫感の出し方にだいぶ見劣りする。まあそれはR指定かどうかの違いのせいだと思うけど。

という訳で、1番煽ってるのは日本の配給側の宣伝じゃねぇかという事で、期待外れもいい所だったのでこの評価です。ただ、ラッセルクロウはこんなサイコな役でもなんだか優しそうな顔してるから結構好き。実は大学の1年生の頃に受けた英語の講義でアメリカ人の先生がラッセルクロウそっくりだったから、今作でそれを思い出してニヤついてしまった。