うたまるさん

アオラレのうたまるさんのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.4
強いラッセル・クロウが怖いラッセル・クロウに…💦

レンタルDVDにてアオラレ※原題/unhinged(訳:不安定な。気が動転した。)を借りて鑑賞。
私にとってラッセル・クロウと言えば「グラディエーター」。いやぁ、かっこよかったですよね。勇敢で強いマクシムスが今回は執拗に怖い煽り運転をする男に変身!
久しぶりに見た彼はかなり増量していて、もう中世の騎士には戻れない体型になっていました(笑)。

まずは簡単なあらすじから。
雨が降る中、車の中で何かを待つ男。
彼は何かの薬を取り出し、それを飲んでからハンマーとポリタンクを持って目の前の家に向かう。
いきなり玄関のドアノブをハンマーで叩き壊したかと思えば、その大きな音に気づいて出てきた家主をいきなりハンマーで強襲。
家主とその妻を撲殺し、持ってきた可燃性燃料を家の中にばら撒き、その家を焼き払ってしまう。

ラッセル・クロウが演じるこの男(トム)
は怒りという感情が抑えられなくなってしまう恐ろしい男ようだ…。

次の日の朝、離婚調停中のレイチェルは、息子カイルを送るために学校へと向かっていた。
しかし、週末の道路はどこも渋滞ばかりで、このままでは学校に遅れてしまう…。
カイルは高速道路で行くことを反対したが、遅刻しないためにとレイチェルは高速道路を使って学校へと向かうことにした。

ところが、高速道路も渋滞中。その上、夫の電話や職場からの電話にレイチェルにとってはイライラすることばかり起こる。
苛立つレイチェルに対して、冷静な息子のカイルは「ママが寝坊したのが悪い」と諭してあげる。
カレン・ピストリアスが演じる母レイチェルもまた短気な性格のようだ。

二人は結局、混んでいる高速道路を降りて学校に向かうことになったのだが、今度は目の前に信号が青になっても発進しないRV車が…。
イライラが治らないレイチェルは前の車に対してクラクションを鳴らす。RV車は反応なし。もう一度鳴らすも反応のない車をかわし、隣の車線に出たレイチェルはRV車の横でまたクラクションを鳴らしてから
走り去る。

この行為に腹を立てたトムがレイチェルの車の隣に並び、クラクションについて注意をするが、レイチェルはあくまでも動かなかったあなた(トム)が悪いと応戦する。
トムは、落ち着きを取り戻した様子で自分にも悪いことがあったと謝った上で、レイチェルにも同様に謝罪を求める。
しかし、冷静になれないレイチェルは、「謝らなくていいからもう関わらないで!」と言い放つ。
この言葉や態度に次第に腹を立ててきたトムは、「お前にとって、最悪な一日にしてやる!」と激昂する。
ここからまさにレイチェルにとって、最悪な一日が始まることになる。

その後の内容や結末はネタバレになってしまいますし、なによりもこの作品を観る楽しみを奪ってしまい、私自身がこれを読んだ人から「最悪な一日」をプレゼントされてしまうことになってしまうので、それだけは避けたい(笑)。
したがって、気になった方は是非とも見てほしい。
邦題のタイトルからスピルバーグの処女作「激突」をイメージする人もいるかと思いますが、全然違いますよ。
まぁ、とにかく怖いラッセル・クロウを楽しんでみてください。

日頃から運転中に車間距離を詰めがちな人、発進が遅い人に迷わずクラクションを鳴らしてしまう人、車に乗ると人格が変わる人などはもちろん、車を運転する全ての人にオススメの作品です(笑)。
うたまるさん

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