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ヤクザと家族 The Familyのtonnura0130のネタバレレビュー・内容・結末

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

本来発揮できるハズの魅力を抑えに抑え、脚本の輪郭をはっきりさせる為に、地味だが重要な脇に徹した市原隼人が印象に残る。
加えて、翼役の磯村勇斗には、終盤からの登場ながら、現代パート全体のクオリティを底から押し上げるような、圧倒的な魅力を感じた。
物語自体は、非常に退屈だ。
ヤクザに人権はない、と嫌われ役の刑事に語らせたところで、登場人物たちの免罪符にはならない。
彼らは、自らの選択に応じた相応の結末を迎えたにすぎない。
あと、少しで平凡な生活が手に入ったのに、、、断じて否である。
平凡な幸せを手に入れるのがどれほど大変か。
普通に勉強して、普通にそこそこの大学を卒業して、普通にそこそこの会社に就職する。
普通にそこそこ恋愛をして、普通に結婚をする。そして、普通に子宝に恵まれて、普通の幸せを手に入れるのだ。
ヤクザをやめて、ぽっと出で手に入るほど、普通は簡単ではないのだ。
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