Mpoppins

海の上のピアニスト イタリア完全版のMpoppinsのレビュー・感想・評価

4.8
私は 戦場より船上が好き❗

ということで、久しぶりに「海の上のピアニスト」を鑑賞。
調べると前回の公開時は1999年12月😓世の中「ノストラダムスの大予言」で騒いでいた頃(笑)
からの20年ぶりの鑑賞です。
今回のイタリア版は、1999年上演版よりも一時間ほど長い170分!!


初回公開時、やたら感動したのを覚えていますが、今回は…?

終盤、涙腺崩壊。マスクのせいも合いまり鼻すすりながら観る始末(笑)

やはり美しかったエンニオ・モリコーネの曲の数々。

ストーリーは、船の上で育った天才ピアニスト「1900」という一人の人生と彼の親友マックスとの友情の話。

「1900」ことティムロス。かっこいい!!記憶に残っているとおりでした。
ピアノを弾きながら人を観察する時の真っ直ぐな瞳。産まれてから1度も船から降りたことのない彼。様々な乗客を鋭い観察眼をもって人間観察をしており、人の印象・イメージを即座にメロディに置き換えピアノで表現してしまう。友人のマックスに「どうやってそんな美しいメロディが浮かんでくるのか?」と聞かれた時の彼の回答がおもしろい。
鋭いのにどこか浮世離れしたところがある不思議な魅力のある「1900」。ある船室に忍び込むシーンは「バレたらもはや犯罪だよ!」と観てるこっちがドキドキするも、途中から犯罪スレスレではなく、もはや「イタズラ好きの妖精」にさえ観えてくる(笑)

この作品の見せ場の一つといえばやはり「ジャズの生みの親」とのピアノ対決。とにかく見応えのあるシーンです。(^。^)y-.。o○
腕、何本あるの!?今回知ったのが、どうやらあのスーパー超絶ピアノ演奏シーンは、演奏自体はプロのピアニストによる別撮りであるが、演奏シーンは、ティム・ロス本人によるらしい。プロ意識!凄すぎ💦


どこか物事を達観してみている「1900」が、一目惚れをした時の行動はそれまでの彼とは対照的。思わず「頑張れ!」って応援したくなります。

そんな色々な表情を見せてくれる「1900」を近くで温かく見守ってくれるトランペット奏者の親友マックス。
終盤の彼の涙に、私も号泣(笑)友として尊重したいと思う「1900」の思い、淋しさ、そして自分の無力さ そんなマックスのおもいを思い出しただけでいままた涙が出てきてしまいます。切ない。

人生、何が正解かなんて誰にも解らない…。「1900」と「マックス」が選んだ道は?
考え出すと心が締め付けられてまた涙が出てきました😭
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