みかぽん

あのこは貴族のみかぽんのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.8
例えばアメリカなどは、結婚に関して家と家が全面に出て来るなんてことはなさそうで、せいぜい息子とその彼女の決断として納得して貰えるように思う。一方、日本は裕福であろうが無かろうが、ほぼ100%、少なくとも○○家と△△家の看板表示は式場にもあり、結婚=家と家との儀式的意味合いを強く感じる。
これは何だろう。結婚により先祖から受け継ぐ土地と家名を継承する、という意識が根底にあるからなのか。とするなら、ひな壇の二人は極端な話、家名存続のための駒に過ぎなく、実際は彼らの意思なんて二次的なもの?
・・・いやいや、アメリカは個人主義な上に新しい国だから、、。
としても、日本だって個人の土地所有が許されたのは明治以降。であれば何がどう違っているのかしら。それって日本人の精神構造的特徴⁇
まぁ考えてみれば、お墓だって固有名詞で葬られるアメリカと、○○家で一纏めになってしまう日本とでは、個人に掛かる扱い自体が違うのかも知れない。
いずれとしても、既得権益をガチガチに守ろうとする、この物語の裕福な家族を貴族と呼ぶのなら、私は何度生まれ変わっても平民で上等、だわ😑💧
きっと頑張れば?年イチ位(😭)でなら主人公たちが使っていた椿山荘の夕食や、マンダリン・オリエンタルでのアフタヌーンティーは可能だろうし😅。それをご褒美的非日常に替えて楽しめたりも出来る?はず💦💦

又本作を観ながら、以前に勤めていた会社の同僚が某代議士の長男だった事を思い出した。当時、大学時代から付き合っていた恋人は党派が違う後援会会長の娘さんで何だか丸でロミオとジュリエットみたいだったけど、案の定、結婚話になった段で両親が割り入り、結局、破談になったのよね🙁。
父親の地盤は弟が継ぐ話しで折り合っていたにも関わらず、その負い目もあってか、追随する困難を振り切れなくて彼女との結婚を反故にしてしまったその同僚。同じ時期、両親&親族から毎週にわたるお見合い波状攻撃を受けてメンタル瀕死の地方の名士&支持政党同じのお嬢様社員を、おぉまさに灯台元暮らし!と気付いた彼らの上司たちが、仲人よろしく二人を引き合わせ、彼らの両親親族はそれを両手で歓迎!し、速攻でお話が整ったのがその顛末…🙄。
そんなのは四半世紀以上前のレア話、と思っていたけど、世の中的には未だまだ現代に残る事案なのかも。
しかし冷静に考えれば、家同士の軋轢も去ることながら、就業先からのお節介と言う名のプライバシー介入。公私混同の成り行きは、さすがに時代錯誤感はありあり😬と考えれば、時代はゆっくりながらも、動いてはいる?のかな…😬😬。
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