純

アップタウン・ガールズの純のレビュー・感想・評価

アップタウン・ガールズ(2003年製作の映画)
3.5
元気をもらえる映画!って感じ。ちょっとおバカさんのモリーと大人びた可愛くない感じの(ダコタちゃんは激可愛い。)レイの成長物語。(モリー役の女優さん、若くして亡くなったんですね…!知りませんでした。)

おバカさんのようだけど、彼女は彼女なりに苦しんでいることがあって、苦労もしてるんだよね。自分のものさしで人の人生をはかっちゃダメってまさにこういうことだと思う。「またポカやらかしてる。ダメだなあ」とかその人の一部の技能だけでその人を判断するのは絶対良くない。モリーも、レイのベビーシッターとしては子供っぽくて他の人より劣っていたかもしれない。でも彼女は媚を売ったり自分を偽ったりしない。レイに対していつでも真正面から向き合おうとしてる。仕事としてではなく、友達として、1人の人と対等にあろうとする距離感って大切だなと思う。

だからこそ、大人ぶって大丈夫なふりをしてばかりのレイも彼女に心を許すようになったんだろう。その距離感が心地よくて。彼女なら自分を雇い主の子どもとしてではなく1人の人として見てくれるから。平気なように見えたって、成熟しているように見えたって、結局は子どもなのだ。大丈夫なふりをして自分を守ろうとしているだけ。同じ傷ついた2人がコーヒーカップに乗るシーンは素敵だなって心から思う。

最後はハッピーな感じだし女の子向けの1本だね。
純