故郷、南スペインの町でレースの真っ最中、自転車レーサー、ペペ・ベネンヘリの胸には様々な思いが去来していた。
その日は兄、アンヘルと自分の元恋人、カルメンの結婚式の日だった。
ただひたすらにロードバイクの白熱したレース。
それを観るだけでも存分に楽しめる作品ではあるが、ぺぺの心情の変化があるのかないのかというところにも注目。
結局故郷が好きなのか、それでも抜け出したいと思うのか。
レースを通して自分がどういう人間なのかというのとレースの素晴らしさを再確認するようなところが良い。
エンディング曲の小林旭の「自動車ショー歌」の替え歌で、忌野清志郎の「自転車ショー歌」もコミックソングみたいで面白い。
