たく

茄子 アンダルシアの夏のたくのレビュー・感想・評価

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)
3.8
「若おかみ‥」つながりで鑑賞。
47分という短い時間にいろいろ凝縮されてて良かった。

スペインのアンダルシアで開催される自転車ロードレース実況を中心としたシンプルな作りになってて、プロの駆け引きやチームワークを克明に見せていく描写に引き込まれた。ペペが最初にアタックをかけるときのギアチェンジが印象的で、全体的に迫力あるカメラアングルに熱気を感じる。
ペペがプロとしての仕事と恋人を取られた兄に対するわだかまりの間で煮え切らないところを、この勝負を通して乗り越えるっていう男の成長物語になってたね。

茄子の漬物は心の故郷の象徴で、自己の乗り越えを通してやっと本来の自分に戻れたっていうのがラストショットの茄子の食べ方で表現されてた。

レース実況の市川雅敏がやけに自然だなーと思って調べたら、本物のレース実況者で納得。
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