ジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンも、いつも通りといえばいつも通りなのだが、組合せの妙味は期待通りに楽しめる。
二人部屋の病室での掛け合いのあたりが実は一番面白くて、旅に出て以降は爽快な味わいはあるものの案外単調。エピソードのためのエピソードになっちゃってるからかな。
全体に綺麗にまとめすぎに感じる。(自分も父親を癌で亡くしているのでわかるのだが)末期癌の患者って、次第に体力を奪われていくもので、実際あんなふうにはならない。
…というのはフィクションなのでまあよしとしても、フリーマンの妻やニコルソンの娘の描き方は踏み込みが浅い。彼女たちにも、もっと複雑な感情やエゴがあるはずなのに。老人(男性)目線に寄り添いすぎに思える。