施設へ入寮する予定の自閉症の息子と、彼を愛し、ずっと世話を焼いてきた父親との逃避行劇。
旅をする中で少しずつ見えてくる、子供の頃とは違う、息子の言葉や行動の変化。
それを父親と同じ目線で見て、愛おしさと誇らしさ、そして寂しさを感じる自分が居た。
チャップリンが好きで、カタツムリが苦手で、星型のパスタが大好物な息子。
そして父親の自分が居ないと生きていけない息子。
お互いに依存していたのは、果たしてどちらなんだろう。
子供の成長は親にとって喜ばしく、時に不安で、寂しい物なんだろうな。
と、まだ親になったことのないわたしが言ってみる。
親子の愛情や成長に、心温まる作品。
