オンライン試写にて
アフガニスタンから脱出したアミンの壮絶な半生を描く。
この作品は実話であり、アミンのインタビューを基にアフレコなどはせずにその声を使用しながらアニメーションで表現された面白い手法である。時折実際の写真などが用いられたドキュメンタリーとなっている。
アミンのプライバシーと身の危険に配慮されてアニメーションになっているのだが、アニメにした意義が非常にあると感じた。
冒頭で故郷とはと聞かれたアミンは「安全で一時的ではなくずっといられる場所」と答える。
その言葉の重さを映画を通して我々は知ることになる。
アフガニスタンから脱出し、モスクワへと移り住むが、その環境は劣悪。家族と共にスウェーデンを目指すが、数々の困難が難民の彼らを襲う。
産まれた地が安全で平和でずっといられる場所である事に感謝しかない。
アミンは難民であり、さらに自身がゲイであることでなかなか他人に心を開く事が出来ない。
そんなアミンが最終的にたどり着いた場所。
そこが安住の地で幸せになる事を願うばかりである。
アフタートークメモ:
カンヌ映画祭でロシア兵に殺された映画監督が撮っていたフィルムを妻が繋ぎ合わせた『マリウポリ2』が公開された
