ShinMakita

名も無き世界のエンドロールのShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.3
とある地方都市。親を亡くした者同士でつるんでいた2人の小学生…いたずら好きのマコトと正義感の強いキダは大の仲良しだ。ある時、クラスに1人の女子が転校してくる。彼女はヨッチ。前の学校で熾烈なイジメに遭っていた少女だった。転校初日からマコトとキダは彼女と親しくなり、三人の友情は中学・高校と続いていく。学校を卒業し、マコトとキダは自動車整備工となり、同じ工場で働き始める。ある日、赤いポルシェに乗ったリサが客としてやってきた。犬を轢いてしまって破損したフロントを直して欲しいという。こんな金持ちのお嬢様と付き合いたいと思い立ったマコトは、工場を辞め、キダの前から姿を消した。

2年後。工場が倒産し失業したキダは、裏社会に足を踏み入れる。そして、リサを手に入れる執念に燃えるマコトと再会する。マコトが思い描くリサへのプロポーズを成功させるため、キダは非合法テクニックを駆使して支援していくのだが…


「名も無き世界のエンドロール」


以下、ネタバレを押さなきゃネタバレの立場がない

➖➖➖

「去年の冬、きみと別れ」同様、実在感と説得力の無い話。マコトが2年で四千万貯められた謎については百歩譲って許すとして、普通の青年キダが何の躊躇もなく裏社会に入っていって、なぜ我らが納富先生が準備したガバメントをカッコよく発砲できちゃうのか、その説得力は皆無です。あーはいはい、岩ちゃんなら何やっても許されるのね、今の日本は。そうですかそうですか。

随分大仰な宣伝をしてるけど、途中ですぐに展開が読めてしまうし、ご都合主義だし、自供の動画中継って手垢つき過ぎで呆れてしまうんだけど、キャストが魅力的で何とか完走できた一本。特に中村アン演じるリサは、リアリティラインを遥かに超えるクズ女で、とても見応えがありました。
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