ノラネコの呑んで観るシネマ

名も無き世界のエンドロールのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.9
地獄のプロポーズ大作戦。
共に身寄りがない岩ちゃん、真剣佑、山田杏奈の三人の幼馴染の物語。
ある時、男二人が働く自動車修理工場に、中村アン演じる政治家の娘が訪れ、直後に真剣佑が彼女に相応しい男になると宣言し、姿を消す。
複数の時間軸がシャッフルされる前半は、どこへ向かう話なのかサッパリ分からないが、ある時点を境に山田杏奈が全く出てこなくなるのと、ミスリードがやたらと多いので、全体像はキャッチコピーのラスト20分を待つまでもなく、割と簡単に分かってしまう。
この種の物語の常で、終わってみたら単純な話なんだが、意味深なタイトルはじめ、物語の随所に伏線が仕込まれたストーリーテリングは丁寧で、好感の持てる作り。
まあ、最後のアレはいくらなんでもやり過ぎで、大迷惑。
確実にニュースにはなるだろうけどさ。
ところで、ポルシェの損傷が・・・
以下ネタバレ↓














どう見ても死亡事故を起こした様に見えないのは気になった。
これもミスリードと言えなくもないが、犬どころか駐車場で軽くぶつけたレベルだろ。
あれで3ヶ月かかるって正気かと。
せめてフロントガラス割って金属部分を凹ませて欲しかったが、ぶっちゃけお金無くてポルシェ壊せなかったんだろうな。
昔「サーキットの狼」のVシネで、ポルシェが横転して爆発するカットになると、突然古いビートルになっちゃったのを思い出しちゃったよ。
あと真剣佑はどうやって4500万稼いだんだろ。
普通無理でしょ。