ナツミオ

スパイの妻のナツミオのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.7
WOWOW W座録画鑑賞
【黒沢清監督特集】
蒼井優が愛する夫に疑念を抱きながらも愛を貫くスパイ・サスペンス作品。劇場版を鑑賞。

黒沢清監督が、激動する時代の波の中で大きな試練に直面した1組の夫婦の運命をスリル満点に描いた話題の秀作。

第77回ヴェネチア国際映画祭
銀獅子賞(監督賞)受賞

2020年日本作品
監督 黒沢清
脚本 濱口竜介 野原位 黒沢清
音楽 長岡亮介
撮影 佐々木達之介
出演 蒼井優 高橋一生 東出昌大 坂東龍汰 恒松祐里 玄理 駒子
みのすけ 笹野高史

(WOWOW番組内容より)
1940年。貿易会社を営む夫の優作(高橋)と、神戸で平和な結婚生活を送る聡子(蒼井)。
ところがある日、彼女は、幼馴染の憲兵隊長・津森(東出)から呼び出しを受け、優作が密かに満州から連れ帰った女性が急死した、という思いもよらぬ話を聞かされて驚く。優作に疑念を抱くようになった彼女が、金庫に隠されていた夫の撮影フイルムを持ち出して見てみると、そこに映し出されたのは、日本が満州で行なっていた恐るべき国家機密の記録だった……。

元々はNHKのドラマだったんですネ⁈
『スパイの妻』は、2020年にNHK制作、2020年にNHK BS8Kで放送されたテレビドラマ。黒沢清監督作品。2020年に劇場用映画として公開、とのこと。

舞台は、日中戦争中、太平洋戦争前夜の神戸が舞台。
蒼井優が愛する夫に"ある疑念”を抱きながらも、夫のために奔走する妻・聡子を熱演‼️
最初、夫を愛するあまり、疑念を抱き、熱すぎる聡子に少し空回り感あるも、この想いの強さが、後半胸に響いてくる‼️

夫・優作役高橋一生も、冷静ながら、自身の正義と良心に向き合い"ある行動“を冷静に進めていく役柄をクールに演じる。

この夫婦2人の動と静、熱と冷の性格の違う夫婦が終盤に向けて愛を貫き、信念を貫く姿が見もの。

衣装やセット、セリフまわしは1940年当時の日本を徹底的に考証し再現。

派手なアクションはなく、サスペンスとして意外な展開に"そうくるか〜⁈”……
2人の想いの行く末は……⁇
なかなか楽しめた作品です‼️
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