みゆきち

スパイの妻のみゆきちのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.7
NHK8Kでドラマ放送されたものを劇場版に編集した作品。初鑑賞。

1940年、日本で貿易商として裕福な暮らしをする福原優作と妻の聡子。
取引先からの薬品類の注文を少しでも安く手に入れるために、優作は満州へ。しかし帰国が何故か二週間遅れると電報があり、何かあったのかと心配する聡子。優作と甥の文雄が無事帰国しほっとするもつかの間、彼らが連れ帰った弘子という女性が殺されてしまい、優作や文雄が憲兵から目をつけられてしまう…


関東軍の細菌兵器って731部隊のことよね。それをみて正義を貫こうとする優作。そして彼を愛し守ろうとする妻の聡子。タイトル通り妻に焦点は当たっているだけあって、前半部分はなにも知らない天真爛漫な妻、そして後半は優作を守るためにスパイの妻と言われるぐらいの強さを秘めた女性へと変わっていく様を演じる蒼井優はなかなか良かった。


そしてクライマックスは、あーーーーーー!となったものの、妻が死罪にならぬよう配慮した末のものとしたら…きっと聡子もわかってたんだよね?
はじめの辺りで「君はバカなんかじゃない」と言ってるから、きっと気づいてくれることわかっててそうしたんだよね??そして空襲にあってお見事ですって言ってるから、先を読んでた優作を称えながらこの先どうすべきかもうわかってるんだよね?
「今までお疲れさまでした」って言われてたけどホントにお疲れさまだよ。できればまた再会できて欲しいと思ってしまった。
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