ルッキオ

スネーキーモンキー/蛇拳のルッキオのレビュー・感想・評価

スネーキーモンキー/蛇拳(1976年製作の映画)
4.2
「成龍拳」以降、作っては公開されない作品が続き、遂にローウェイプロは資金難に。
映画作れないので、ユエン・ウーピン監督作品にレンタルしたら、これがジャッキー初のヒット作に。
作ってすぐに公開されてることからも、ローウェイがいかに香港映画界から邪険に扱われていたかがよくわかる。

ローウェイ時代の古臭いカツラを脱ぎ捨て、馬鹿正直で全く強くない等身大の若者に設定されたキャラ。
ディーン・セキとのコミカルなやりとりはジャッキーの持ち味がついに発揮された感がある。

蛇の動きを模した新しいスタイルのカンフー。
バレエやブレイクダンスのような動きでアクロバティックなカンフーはこれまでの型通りの動きに比べると、格段に進化したように感じる。
これも年代を追って観ているからこその気づきですね。

監督と主演俳優二人が武術指導出身という座組も関係してるかもしれない。
とにかく手数が多いような感じ。

この作品も独立プロ制作なので音楽は盗用、古臭い中国楽器でこの辺のセンスはアップデートしてなくて残念。
現在観やすいのは英語吹き替え版しかなくてこれもまた残念。
英語版は眠くなる!

猫とコブラのリアルファイト(なんちゅう時代!)アクシデントで歯が欠けたジャッキー。
聖子ちゃん(風)カットにタンクトップ姿がよく似合うジャッキー爆誕でした。
ルッキオ

ルッキオ