おひとりさまの拗らせっぷりに関しては「勝手にふるえてろ」の方に軍配が上がる気がしました。
のんさん演じるみつ子は、コミュ障でおひとりさまを自負しながらも、同僚に恵まれ気になる年下くんともどうにか距離を保ちつつ、ちゃんとコミュニケーションがとれているんですからね。公の場所でAと声出して会話したりしませんからね。
そりゃ誰だってオフィシャルで沢山の人と話したり付き合いたての彼とあまり準備もなくふたりきりになったりするよりはひとり暮らしの部屋に帰る方が楽に決まっています(たぶん。少なくとも私は)。
いろんなモヤモヤを声に出して叫んでいるのんちゃんは、モヤモヤしているけれどカワイイ。「勝手に〜」の松岡茉優の振り切れっぷりは辛かった。それくらい闇の奥深さの表現が今作は足りない気がしました。何を悩んでいるのか正直わからなかったですね。年下くんとは続かない気がしますし、ローマでの経験が今後に生きるかというとそれも疑問です。何を見せられてるのかよくわかりませんでした。
