ある地方都市。 空にはツバメが飛んでいる、そんな穏やかな天気の朝。人々が次々と倒れて眠っていく。どうやら人によって症状は異なるようで、眠らずに済んでいる人も一部にはいる。けれど残された彼らも戸惑うばかりだ。 原因は分からない。テレビなども放送をやめ、ネットの更新もされないところを見ると世界的に起こっている現象なのかも知れない。 その町にある避難所。残った市役所防災課の職員が二人。そして体育館には数名の避難者。 なすすべもなく彼らはただ座っている。そして……くだらない話をしながら、やはり順番に眠っていってしまうのだった。 市役所職員の高島と同級生の娘との年の差恋愛。同じく職員の佐久間と昔から想い合っている女友達の三田村。D Vから抜け出そうとしている女性三人組の美土里、満智、琴美、すれ違い夫婦である田中智則と佐知、近くのOLである長尾と笹倉、タウンエフエムのアナウンサーとミキサー、人嫌いの中本、避難所の場所取りで揉める家族と会社員……。 それぞれの最後の短い時間(たまゆら)が緩やかなつながりで描かれる短編集。 ……そして皆が眠ってしまった世界の上にツバメが飛んいた。
『truth~姦しき弔いの果て~』はコロナ禍、表現の場を失った3人の俳優たちーー広山詞葉、福宮あやの、河野知美が立上って作ったインディーズ映画。「文化庁芸術活動の継続支援事業」の助成金によ…
>>続きを読む世界最後のエネルギー供給源をめぐり、企業と主権国家が戦いを繰り広げる近未来。若き技術者のレントンとハンナは、戦争終結に結びつくかもしれない実験的な新エネルギー技術を救おうと試みます。ところ…
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