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アル中女の肖像のKnIのネタバレレビュー・内容・結末

アル中女の肖像(1979年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

マイノリティ、自己肯定の勧め。


予告編が劇場で流れていて気になっていましたが、アルコールと縁ない人生を送ってきたので観に行こうとせず。評判の良さが後押しになって鑑賞。結果、観に行って正解でした。

男性は良いのに、女性は駄目、はしたないと言われるダブルスタンダードの不思議。
当時の飲酒もその中の1つ。
硝子と鏡が印象的に登場する。
硝子は、自己と外界、社会との隔たりを。
鏡は、自己内省のファクターに。
社会基準や統計からは世間のつまはじき者、その姿は東ドイツの中にポツンと存在する西ベルリンのよう。
ただだからと言って、犠牲になるべきでは無い。自分の人生は自分で謳歌しても良いはず。そんなポジティブなメッセージを感じました。
くよくよする事なんてない。踏み割れ。

Tabea Blumenschein の存在感が孤高性をより高め、ドレスの美しいデザインに目惹かれます。
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