ハワードアッシュマンをご存知の方は相当ディズニー好きのはず。
アランメンケンとタッグを組み
リトルマーメイド、アラジン、美女と野獣などの作詞を手がけた彼は
エイズによって40歳という若さ亡くなりました。
今作はそのドキュメンタリーです。
若い時は役者として舞台に立ち、脚本を書き、歌も上手くてハンサム、と類稀なカリスマ性のある人だったようで
残された肉声も、はっきりとして、頑固で知識豊富な感じがよく表れています。(吹替の成河さんもぴったりでした)
エイズと分かったのはリトルマーメイドが終わったすぐ後で、美女と野獣やアラジンは闘病さなかだったとは知りませんでした。
病気であることを言い出せなかったのは
子供のための映画を作るディズニーに、
ゲイである自分は解雇されるかもしれないと思った
と語る言葉はずしりと胸に響きます。
当時エイズはゲイのガンと呼ばれ、忌避され暗いイメージが持たれた時代。
美女と野獣という作品にはそのメタファーが含まれている
という一説はなるほどなと思いました。
ディズニー好きもそうではない人も見て価値ある作品だと思います。