コーディー

ノマドランドのコーディーのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.2
金融危機の煽りなどで住居を失い社会から弾かれた人々による遊牧車上生活。
心まで搾取されてなるものかと過酷は承知で豊かな縁や価値ある生を旅の中で見出していく。それは決して終着点ではない個として生き抜く覚悟、〝またどこかで〟に込められた繋がりを見据えた旅に見えた。めっちゃ好き!

雄大な自然との調和や自由を求め文化を形成するノマドとは言え、社会との鎖は断ち切れず結局は寄り掛かるしかない。暗闇に照らされるある巨大企業のロゴの存在感、季節ごとに仕事求め転々としたりと高齢者多めなノマドの現実もなかなかに厳しい。が、この選択さえ特権という言葉が更に重く響く。

なので割と気儘で楽しそうなノマドの暮らしを見ててモヤモヤする部分もあるけど様々な喪失を経て、そこに留まるのではなく過酷でも孤独でも自ら選んだ場所に身を置き自分を生きる!そこで育まれる人や自然との繋がりは例え通りすがりでも拠り所となる。そんな生命力に溢れてた。

てかフランシスがノマド過ぎたw
リンダやスワンキーら実際にノマドとして生活している人たちに完全に混ざるフランシスの抑えた演技。けれど同時に俳優として主人公ファーンの生き様を魅せる限りなくリアルだがドキュメンタリーではない絶妙さ。そんな役者の凄みを見せつけられたからか眠気を感じる暇も無いほどw彼女に釘付けでした。