髙橋佑弥

灰の車輪の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

灰の車輪(1968年製作の映画)
2.5
序盤こそ前作と同じ方法論だが次第に別モノに。ガレルやユスターシュの初期作を想起…こそするも、筋があるぶん前作より類型的な感。圧迫感で疲労。劇伴以外の"音"解禁…したはずが内省的モノローグくらいで特に音は活かされないという…『沈黙のこだま』の方が良い。

主人公の鬱屈青年=クレマンティの宗教カブレ化、誰も喜ばないクレマンティ自慰場面、足撮りすぎ問題など変テコな見所は沢山あるが…。筋書きナシでひたすらパッチワークで"街"のスケッチ…が魅力的だった前作の後だと、下手に筋書きアリ+人物に焦点というのが…という感。

2020/09/06
髙橋佑弥

髙橋佑弥