ショウジ

ミス・マルクスのショウジのネタバレレビュー・内容・結末

ミス・マルクス(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて鑑賞。
マルクスの四女・エリノアが、女癖が悪く浪費癖・借金癖があり人の悲しみや苦しみを理解できない男(アスペ?)を好きになってしまったばかりに苦悩する様子が描かれる。こんな男のどこが好きなの!?と思ったし、私なら病気で弱ってる時に捨てると思った。

エリノアは活動家でもあるので、その様子も描かれはするのだけれど、見やすくするためにあえてそうしているのか、あくまでも恋愛がベースになっているので彼女の労働者の権利を守ろうとした活動については添え物になってしまっているように感じた。あと、子供を労働力にさせないようにするには国自体が福祉を確立させないといけないと思うんだけど、福祉っていう概念はそもそもこの時代に存在したのかな…とか思った。

wikiには内縁の夫が年下の女優と極秘結婚していた事が発覚して自殺っていう文脈で書かれているけれど、映画では年下の女優と〜っていう件は入っていなかった。暗示もされていなかった気がする。
(浮気相手は出てきたもののエリノアの晩年ではない)
まあ、自殺の要因はひとつじゃないだろうからこういう描き方でもいいんだろうけど、彼女の来歴を全く知らずに観たこともあってか彼女の身に起こる不幸に対して絶望感の描き方が薄く、唐突に自殺したように見えた。

クライマックスで歌い踊るシーンが突然挿入されるので『5月の花嫁学校』かよ!って思った。最近こういう演出が流行ってるんだろうか。
あと、マルクスの名前自体もそうだし、インターナショナルも連合赤軍のイメージしかなくて顔をしかめてしまった。印象が悪すぎる。
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