ミス・マルクスの作品情報・感想・評価

「ミス・マルクス」に投稿された感想・評価

かがわ

かがわの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった。Rebel girlっぽい音楽もそうだけど、労働者のきつい現状となかなかうまくいかない人生が重なって、フェミニズムに行くんだ!と唸る。

自身の活動と言葉で自身を救えなかったという形があまりにも辛い。「まるで罪人みたい」の台詞は現代でも多くの人が口にするのでは。作中のアヘンが何かになってるだけなんじゃねえかとか思うよ。

映画の展開が爽やかで80年代末なのに音楽がアンプラグドじゃないのがなかなかない感じ。文芸映画とかのジャンルに入れられてたまるかという映画自体の闘争みたいなとこがある気がする。

イプセンやフロベールなど、やっぱフランスから来た文芸的な影響がコミュニズム的に解釈されてそれでウケるって描写とか超興味深いです。

あとショパンがめっちゃ沁みる。すげえ。ここでショパン。ここでロックっていうのもわかってんなー監督みたいなこと感じながら見てた。
エリノア・マルクスの生涯については知った上で鑑賞しました。

期待して観たのですが…

言いたい事は分かるのですが色々言葉で説明し過ぎてるし映像で作った意味があまりない様に思いました。
演出に関してはテスラに近い感じもしました。もう少しやりようがあったのでは?と残念な気持ちになりました……
sennin

senninの感想・評価

3.0
肝心のエリノア·マルクスの社会運動があまり描かれないところが残念でした。
Jollieee

Jollieeeの感想・評価

3.6
社会問題に取り組む様子がもっと描かれるのかと思ったら、それよりダメ夫や父親などに悩まされる私生活がメインのようだった。それを補うようかのに時折挿入されるその時代を写した白黒写真。
でも嫌いじゃないし、むしろ終盤の疾走感がどうにも好き。
マルクスの末娘の半生を、自立への覚醒と挫折という視点で再構築する伝記映画。

覚醒と挫折の双方にどこまで見る者が感情移入できるかで評価というか感想が分かれるのでしょう。

彼女が縋る配偶者への「愛」の共同幻想性と、自身その渦中にはない身で取り組む「労働環境」改善への空回りの連続が見ていて歯痒い。であるなら当然、その歯痒さが彼女への同調や理解、問題共有に至らないということにもなる。

自らの破滅を確信したあの舞い、あれが私にはさほど響かず、というか『シュシュシュの娘』福田沙紀のダンスの切れ味に遠く及ばないのは、私にしてみれば「然もありなん」という感覚。

フランス語の『インターナショナル』。私が歌ったそれとは結構節回しが違っていた。そこはとても興味深く見ました。
そして案の定、映画館を出た後の夜の梅田の街を「立て〜飢えたる者〜よ」と口ずさみながら家路に着いたのでありましたとさ。
猫

猫の感想・評価

4.1
とても良かった、とても興味深く面白い話だった。
まずは音楽が良い、新解釈のクラシック、ロック。
少しでも “自分の生き方” 
に疑問を持っている全女性に観て欲しい。
劇中エレノアが言う。
“私はずっと支(つか)えてきた。最初は父、母、姉、そして甥に、私は私の人生を生きたい”
でも彼女は気づかない。
愛と言う “言葉” の魔物に。
自ら愛すると思う人に支(つか)えていることに。
社会運動の話を挟み彼女の人生を描く。
中途の戯曲や会話が最後に繋がる、素晴らしい構成。
エンディングの後、すぐに立ち上げれなかった。エレノア同様、心が切り裂かれてしまった。
気づく人、気づかない人。
気づいても行動できる人、できない人。
社会問題だけでなく自分の、一度しかない人生に対して、生き方を
突きつけた。
凄い映画だ。
本年のベストテン入り決定。
愛は奪い取るだけじゃない
与えてくれるものでなければ。
1883年イギリス労働環境改善、女性児童労働の撤廃を声高々に述べ、初期資本主義を指摘して社会主義的傾向に活動していく。だが反面恋愛は上手くいかず、自滅の道を歩いてしまう。時代の最先端で、世界が動く音を自ら作り出したような元気な女性がエンディングでは弱い自分に勝てない結果に終わる。あの時代の空気が少し味わえたので良かった。今でも貧しい国々では同じことが繰り返されてる。社会の速度はそんなに速くないのが実感させられる。
FRANCIS

FRANCISの感想・評価

4.0
熱き闘志と深い知性を父から継いだ、カール・マルクスの末娘エリノア。

愛を信じた結婚相手は、ヤク中、浪費家、浮気者のクズ夫。心身蝕む報われない愛。

弱者救済を掲げた社会闘争、撤廃目指す児童労働、働く女性の権利向上。

表裏一体のコミュニズムとフェミニズム、高らかに鳴るパンクロックと革命歌インターナショナル。
大学の教授がフェミニズムの研究をしていて、その流れで上野千鶴子の「家父長制とマルクス主義」を読んでいたからこれは観なきゃ〜と思って観にきた

エリノア・マルクス自体は全然知らなかったんだけども
彼女は社会主義革命運動や女性労働者の権利向上、児童労働の撤廃に翻訳もしていたりとマルチに活動していたのに、今作で描かれていたのは基本的には夫や家族との関係がメインで…


幅広く活動をしてきた彼女だけど、実生活では幸せだったのか…みたいな視点で描きたかったのだろうか
彼女がマルクスの娘という重責に逃げ出せなかったみたいな風に受け取られてないから心配になるな

一夫一妻の話をしているときのエリノアが1番好きです
どうして女性活動家の映画は恋愛をメインに語られてしまうのか。
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