オンライン試写にて
カンヌ銀獅子賞受賞作品
物語は裕福な家族の幸福な結婚式から始まる。あまりにも絵に描いたような幸福。
そこからの転落劇はまさに最悪な事しか起こらない。
最悪の連続。希望が見えても突き落とされる。
これはあくまでディストピア映画との事だが、その容赦のなさは実録の戦争映画やテロ映画に通ずる。
フィクションの中にリアルがあるから恐ろしいのだ。
容赦のない暴力と殺戮が観ているものの背筋を凍らせ絶望させる。
これはもしかして起こりうる未来。
そんな怖さのある作品である。
貧富の差が広がる格差社会に抗議するデモ行動で用いられる緑色がセンセーショナルに用いられ脳にこびりつく。