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AWAKEの96のネタバレレビュー・内容・結末

AWAKE(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

好きな作家さんが音楽を担当しているのと「愛がなんだ」で惚れた若葉竜也が出演しているので鑑賞

一生ダサい服着てる陰キャの吉沢亮すごくよかった(ただし睫毛はバチバチに長い)
出てくるオタクたちの服のダサさがリアルでスタイリストさんのセンスを感じた

先輩の妹が出てきた時に「あ〜この映画には恋愛要素出さないで欲しい〜」ってちょっと思ったけど、淡い描写はあるもののそういう流れにはならなくて一安心
(階段に座って語るシーンはちょっとよくわからなかったけど)

AI相手でも全員「よろしくお願いします」って言ったり、頭を下げて敬意を払っていたのが何だかグッときた

努力は必ず報われるわけではないけれど、それを理解した上で努力し続けられるのが本当の「才能」
どんな試合でも、1位を取ったり高い点数を取った方が勝者となって決着がつくのに、将棋は負けた側が「負けました」と宣言しないと終わらないので残酷だなと…
(チェスも負けた側が駒を倒して終わりにさせなきゃいけないけど「負けました」と言う必要はないし)

「あんまり無理しすぎるなよ」
「いや、しますよ」
の流れで泣いてしまった
キャラクター的には吉沢亮より若葉竜也の役の方に気持ちが持っていかれました
若葉竜也やっぱりめちゃくちゃいい

クライマックスの電脳戦シーン
まず電王手さんがかわいくて萌える
吉沢亮の表情が全く映らない演出が良い
「プロはこんな手を指さない」と思っていたのに勝つためには手段を選ばないという選択肢を取った相手にプログラムの穴を突かれ、
それでも潔く「投了します」と言った時、初めて全てを受け入れた表情をしていたのがとても清々しくて、同時になんだか切なくなった

試合後すれ違った時ぼそっと「強かった」と言われて、感極まって上を向くシーンでまた泣いた
ずっと認めて欲しかったんだね

ラストシーン、めちゃくちゃコミュ力も社会人力も上がっていて成長っぷりに感動した😂
あの小さい空港はどこだったんだろ
子供に将棋を教える時、助言はせずに表情で伝える吉沢亮が尊すぎる
やっと「自由に指せる日」が来て、二人ともはにかみながらも嬉しそうな顔をしてたのがとてもよくって、また泣いた
「本来、将棋は楽しいもの」

エンドロールで「歌」が流れなかったお陰で余韻に浸ることができたのもすごくよかった(どうしても歌詞に意識を持っていかれるので)
全体的に音楽が良くて最高でした

プログラミングや将棋の知識がなくても十分楽しめた!
決して派手ではないけれど静かに熱くて、上映館少ないのが不思議なくらいとっても良い映画だった


雑多メモ:
先輩役の方が良かった
落合モトキ、これから注目

トロフィーもらうシーンの2人かわいすぎる

wakipedia笑った

デスクトップに「フォルダー1」ってフォルダがあったのがすごく気になっちゃった

これはgmailですね

幼少期から友達も作らず一心不乱に将棋に人生を捧げたとしても報われるわけではないので、棋士って本当にすごいんだなあ…
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