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AWAKEのplantseedsのレビュー・感想・評価

AWAKE(2019年製作の映画)
4.1
『将棋は本来楽しいもの』
(劇中)

2021.12

久々の投稿です。
ここ近年で数か月投稿が空くのは初めてだったかもしれません。
詳しくは書けませんが、あまりにもいろいろなことがありすぎて、忙しかったのですが、いろいろありすぎて勉強になった。
これからもマイペースではありますが、レビューは続けていきたいです。


本作は、昨年の年末公開作品なのですが、観たいと思っていながら、一瞬で劇場公開が終わり見逃してしまいました。

吉沢亮さん。個人的にキングダムでの演技から彼を注目し始め、端正なルックスとは相反するような、演技力。
その、なんというか、アンバランス感みたいなものを感じます。
現在放送中の大河の主演にもなり、今後活躍がますます期待される俳優の一人になりましたね。

プロ棋士になる夢を諦めた主人公の、英一。(吉沢亮)
目標を失い、漫然と生きる中で、彼はふと目にしたコンピューター将棋。
その魅力に取りつかれる。
将棋だけが生きがいだった英一は、コンピューター将棋プログラムの作成に没頭。
再び彼に、将棋と向き合うチャンスが訪れたのだ。

映画ではあるある展開ですが、目標を見失った者が、再び目標を見つけ、歩みだす王道のサクセスストーリー。

自分自身夢や目標から逃げた、諦めた経験があるので、観たい作品半分、心をえぐられるような気がして、なかなか見れなかったのは事実(笑)

プロ棋士という夢は諦めたかもしれないけれど、コンピューター将棋という新たな目標を見つけ、歩み出した英一。
彼にとって、将棋はとても大切なものだった。しかし、そんな将棋を諦めざるを得なくなった。
そんな彼に、再びチャンスが巡ってきて、彼の心の葛藤が、手段は違えど解放されていくのは、見ていて素直に清々しい気持ちになる。


『努力し続けるのが才能』
印象的なセリフだった。
才能の世界で生きる人たちの気持ちは、想像できない部分がありますが。
本来持っている、「才能」や「センス」と言われるもの。
それは確かに、ものすごく重要な要素ではあるとは思うのですが、
プラスアルファ、それを磨き続けるだけの熱量があることなど、様々な要素が、プロでい続けるためには必要なのかなと思いました。

この英一が作り上げた「aweke」と、かつてのライバル棋士陸(若葉竜也)との決着はどうなるのか?
気になる方は、観ていただいてもいいのかなと思います。

冒頭に書いた『将棋は本来楽しいもの』という、印象深いセリフ。
それがそのまま、回収されるような終わり方で。
(ネタバレではないとは思います笑)
ここ最近見た映画では、非常に心地よい終わり方であったので、観ていてほっこりしました。
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