三宅監督は初めましてです。
ケイコ〜や、君の鳥〜など、注目作が多かったですが、今回ようやく初鑑賞。
パニック障害など、テーマ的に重くなってしまう題材を扱っていますが、本当にあたたかい作品。
じんわりと全体を包み込むような暖かさを持った作品だなあと思います。
監督の人柄なのでしょうか。
一番心に残ったのは、松村北斗くん演じる山添の心の変化です。
パニック障害を患い、バリバリ働いていたであろう環境から、なくなく今作の舞台の栗田科学に転職。
本人はしょうがなくの環境変化で、不本意な様子。
ですが、栗田科学でいろんな人と触れ、経験する中で起こる変化。
特に、上白石萌音さん演じる藤沢の影響が大きいのか。
山添くんにとっては不本意だったかもしれない変化。
でも最後は、彼にとっては最良の選択だったのではないかと思わされました。
公私いろいろと押され、なかなかじっくりと作品を咀嚼する時間がなくなってしまいがちで。
今年はみたい作品をじっくり消化できるようになれたらいいなあ