2023年公開作品
昨年見ていたらダントツの作品。
今年もあまり、作品は見られないかもしれませんが、今年もこれを超える作品に出会えるのだろうか?
という、レベルの作品でした。
役所さん演じる平山が、淡々と繰り返すルーティンをループするような、起伏がほとんどない作品ですが、2時間の上映時間は一瞬でした。
それほどに素晴らしく、今の自分と共鳴するものが多くありました。
平山は、いってしまえば何ももっていない人というか。
何もない人に見えます。
自分たちが目指す足し算的な生き方とは、対極にいるような存在。
引き算を極めたような。
でも、平山さんの生活はなんて豊かなんだ。
本当の豊かさとは何かを、見つめさせられる。
足し算も悪くないけど。
もう十分すぎるぐらい、本当は豊かなのに。豊かさをもう既に持っているのに、もっと、もっとと求めて、余計に人生を複雑にしようとしてしまっていたなあと思いました。
既に満たされていることを忘れないように。