気になっていた今作。
自分は見たことに全く後悔はないのですが、テーマ的に自分が今年見た作品ではかなり重い作品です。
見る人によっては、腰が重くなりそう。
52ヘルツのクジラたち
その鳴き声は、同じ仲間でさえ誰にも届かない。
世界で最も孤独なクジラたち
自分が語れるような題材ではないですが、『孤独』
ということを考えさせられました。
今作で描かれている孤独は、表面的にわかりやすいものではなく、もっともっと奥深くに眠る孤独のような。
自分も分かるなんて安易には言えないが、でも、わかります。
誰にも届くことのない、彼らの心の叫び。
その心の叫びを受け取ることができるのはこの世でごくわずかな人たち。
だから、彼らの孤独は、誰にも理解されることはない。
それが、52ヘルツのクジラたち。
簡単に理解することはできない、想像もできないような孤独。
『魂のつがい』
このような表現がありました。
想像もできない孤独とセット。
そのような存在と出会えたクジラは、魂の底から湧き上がるような喜び。
心の底から、深い孤独から解放されるのであろうと思いました。
