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ノンストップのmaroのレビュー・感想・評価

ノンストップ(2019年製作の映画)
4.0
2021年日本公開映画で面白かった順位:8/26
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

旅客機内で所狭しと繰り広げられる超絶バトルアクションの数々に興奮!
相変わらず韓国映画はやってくれる、、、!

正直、設定勝ちみたいなところはあるのよ。
揚げパン屋のおばさんとパソコン修理工のおじさんの正体が実は、、、っていうね。

でも、韓国映画の十八番なのかわからないけど、「主人公が実は〇〇」っていう設定は過去にもけっこうあって。
昨年も『ヒットマン エージェント:ジュン』や『スタートアップ!』なんかはいい例。
まあ、その"〇〇"って、元特殊部隊とか元裏社会の人間って相場が決まってるから、やや使い古されている感は否めないけど(笑)

そうは言っても、そのギャップや振り切ったキャラクター性が面白いから、韓国映画を好きになる要素になる。
邦画ではなかなか「そんな設定ありえないだろw」っていう作品が少ないからな。
国民性や文化の違いかはわからないけど。

で、そういうあるあるなパターンなのにも関わらず見ごたえがあるのは、アクションのかっこよさがあるから。
今回だって、あんなに狭い飛行機の中でシュバババッて目にも止まらぬ速さで繰り広げられるバトルが圧巻。
狭いところでほぼゼロ距離でやり合うバトルほどかっこいいものはないよ。

これは、広いところで見るゴキブリよりも、狭いところで見るゴキブリの方が怖いっていう感覚に近いかも。
狭いところで早く動く方がインパクトあるんだよね。
近接格闘や肉弾戦をかっこよく撮る知見が、韓国映画には多いのかもしれない。

あと、アクションだけでなく、感情表現も韓国映画の方が豊かなのも面白いポイント。
怒ってるときはまわりの迷惑を顧みずに大声を出し、思いきり引っぱたくし、喜ぶときはぴょんぴょん飛び跳ねる勢いだからね。
こういうオーバーなほどコミカルな動きがある方が、観ている方としては感情移入しやすい。
だから、韓国映画の方がコメディだと笑えるし、感動作だと泣けると思うんだよなー。

正直、今回の映画はストーリー的にはやや微妙なところもあった。
過去に面白いと感じた韓国映画と比べると、ちょっとテンポが悪かったのと、敵の目的がわかりづらい上に、ミヨンの父親のくだりが宙ぶらりんすぎて消化不良だったから。

でも、それを凌駕するアクションのかっこよさと、キャラクターの面白さがあるから、個人的には好きな映画だったよ。

てか、ポスターの構図やテキストのフォントが『エクストリーム・ジョブ』に似てる、、、というよりほぼ同じじゃないか?(笑)
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