ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
※以下、敬称略。
『陰陽師』シリーズ第1作目。
昔観た『霊幻道士』シリーズを彷彿とさせる内容で世界観としては楽しめたけど、その割にはやや盛り上がりに欠けるところがあったかなという印象。
日本では古来に実在したとされる陰陽師。
ウィキペディアによると、「陰陽五行思想を起源として、天文学や暦の知識を駆使し、日時や方角、人事全般の吉凶を占う技術である」陰陽道を駆使する官職だそう。
まあ、ざっくり言うと「強い占い師」みたいなものだろうか(笑)
映画では呪術を駆使して悪霊を対峙するアクション要素が強く、漫画っぽい作風が個人的には刺さった。
ただ、映像技術がまだ追いついていなかったためか、アクションシーン自体は少なく、さらに平安京をはじめとした当時の街並みを映したシーンもほとんどなかったので、世界観の割にはこじんまりした作りだった。
また、キャラクターもうまく描かれているとは言いづらいかも。
安倍晴明(野村萬斎)と源博雅(伊藤英明)はバディのような位置付けなんだろうけど、あまりパートナー感を感じられず、博雅がやられたときの晴明の悲しむ姿にも感情移入しづらかったし。
唯一よかったのが敵の道尊を演じた真田広之。
アニメに出てくるようなヴィランらしい演技だったんだけど、それが役にピッタリでこの映画はもう彼でもってるような映画だと思った。
そんなわけで、かつて日本で活躍した陰陽師とそれを取り巻く環境を知れるという意味では参考になる映画かな。
個人的にはもう少し派手な展開を期待してたけども。