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陰陽師 IIのmaroのレビュー・感想・評価

陰陽師 II(2003年製作の映画)
3.0
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

※以下、敬称略。
『陰陽師』シリーズ第2作目。
前作同様、安倍晴明(野村萬斎)が活躍する時代劇サスペンスアクション。

個人的には前作の方が好きだったな。
今作は前作よりも映像はやや派手になったように感じるけど、キャラクターのよさが薄れてしまったように思う。
安倍晴明や源博雅(伊藤英明)はまんまだけど、敵キャラがあまりパッとしなくて。。。

前作で敵役だった真田広之のあのアニメキャラのような演技がよかった分、今作で敵の幻角を演じた中井貴一の役どころが、イマイチ悪役に徹しきれていなかったように感じた。
それは彼の演技が悪いという意味ではまったくなく、むしろ一族を滅ぼされた恨みがある分、動機としては腑に落ちる設定になってはいたんだけど、真田広之のイメージが強すぎるがゆえに、ちょっとインパクトに欠けたかも。

その分、須佐(市原隼人)が覚醒してスサノオになった後の方がザ・悪役って感じがしてよかった。
彼がもっと暴れまわってくれた方が印象には残った気がする。
結局、彼も幻角の支配下にあって、見せ場があまりないまま終わってしまったのがもったいなかった。

そして、そんな若かりし頃の市原隼人と深田恭子が姉弟という設定は今観ると感慨深い。
この2人、市原隼人の芸能人としての最初の仕事である日清「スパ王」のCMで共演していたらしい(笑)

そんなわけで、個人的には前作よりも面白みに欠けたように感じられる映画だった。
せっかく呪術を使うならもっとド派手に戦ってほしい。
あと、前作でも感じたけど蜜虫(今井絵理子)って必要なのか、、、?(笑)
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