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ワイルド・スピード MEGA MAXのrage30のレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)
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ワイスピシリーズの第5作目。

主人公が犯罪者になった事で、これまでの潜入捜査ものから、ケイパーものへとマイナーチェンジ。
例えるなら、“ワイスピ版オーシャンズ11”とも言うべき作品になっていました。

過去作のキャラクターが再登場し、それぞれに見せ場が用意されているのも嬉しかったですね。
特に『2』のローマンがコメディリリーフ的な役割に徹していて、このシリーズに不足していたユーモアを補完してくれたのは大きかったと思います。

あとは、ドウェイン・ジョンソンの登場も見所の1つでしょう。
ヴィン・ディーゼルの陰性なキャラクターとは、対照的な陽性のキャラクターでお互いに引き立てあってたと思うし、両者が対峙するシーンなんかは、もはやWWEの世界。笑
2人の取っ組み合いはプロレスにしか見えなかったし、最後にヴィン・ディーゼルの成長が見れるところも良かったです。

カーアクションに関しては、今回も新しいアイディアが取り入れられていて、序盤の列車強盗も凄かったけど、やっぱり最後の金庫引き回しが強烈でしたね。
あんな映像は見た事がないし、金庫の扱い方も多種多様で、本当にフレッシュだし感心させられました。

過去作のキャストが再集結してる事もそうですが、これまでのシリーズにあった“擬似家族”や“お気楽さ”といったテーマも加わって、あらゆる意味でシリーズの集大成的な作品と言っていいでしょう。
実際、興行収入も本作で2倍に膨れ上がってる様ですし、私自身も本作がシリーズで一番面白いと思いました。

個人的には、終盤に仲間が全員集まったところで、ヴィン・ディーゼルが笑みを浮かべる場面が印象的で。
常に仏頂面で失ってばかりいた彼が、ようやく欲しいものを手に入れたのだな思うと、ちょっと泣けてしまいましたね。

ここから見ても十分に面白いと思いますが、やはり細かいネタだったり、キャラクターへの感情移入を深める為にも、過去作をチェックしてから鑑賞する事をオススメします。
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