kojikoji

ノッティングヒルの洋菓子店のkojikojiのレビュー・感想・評価

3.8
No.1586
2024.01.18視聴

「ノッティングヒル」と言ったら、まず思い出すのは
「ノッティングヒルの恋人」。
ジュリア・ロバーツの恋愛映画の名作だ。
しかしもう1本、これがあった。

「ノッティングヒルの洋菓子店」 

映画のキャッチコピーは
「悲しみはスパイス、喜びは隠し味」

心に爽やかな風を吹き込んでくれる、なんとも気持ちのいい作品だ。週に1本はこんな映画が観たい。

パリの洋菓子学校で共に学んだイザベラとサラ。開店の準備を始めようとした矢先、サラが亡くなってしまう。
パティシエはサラと決めていたイザベラは失意の中、洋菓子店の開店は諦める決心をしていた。

それはサラの娘クラリッサ、母親のミミも同じ。打ち込んできたダンスも、仲間との交流も気持ちが向かなくなっていく。

3人は紆余曲折の末、サラの思いを叶えようと共同して店を開くことを決意する。
そこに現れたのは、サラ、イザベラと因縁ありげな学校の同級生マシューだった。

ストーリーはシンプル。変化球はイザベラの頑なな態度ぐらい。それもほんの少し。
あとは、お洒落な店、ディスプレイ、その色合い、そして次から次に店を飾る美味しそうな洋菓子。ジャケ写でその色使いのうまさの片鱗が垣間見える。
これだけで、心が華やぐ。

ミミを演じたセリア・イムリーという女優をご存知だろうか。
私はFilmarksを始めるまで全く知らなかっが、イギリスの大女優さんのようだ。ハートフルドラマによく出ている。その中でも私は「輝ける人生」が忘れられない1本になっている。
彼女の前向きな、しかしどこかひょうきんなところがすごく味があって、好きな女優さんだ。
この映画でも、しっかりその魅力が輝く。

この映画、ドイツ出身でロンドンのノッティングヒル在住のエリザ・シュローダーが自ら原案・製作・監督を務めているとのこと。確かにノッティングヒル愛に溢れている。 
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