2023年30本目。
家族と一緒なら何が相手でも大丈夫！
前作が大好きな自分。それまでのDCEUに欠けていた明るさ、軽さを入れながらきちんとハートフルな描写も入れ込んだ良い意味で何も考えなくていい良作でした。その良さを今作もきちんと引き継ぎながら話を大きくしていて良い続編だったと思います。
前作が「ヒーロー誕生」なら今作は「ヒーロー成長」。家族全員で力を分けたビリーがなぜ勇者として選ばれたのか苦悩が続いている中、戦いを通して自立する様が良かった。兄弟ヒーローも5人登場してしまったことによりシャザムの影が薄まってると最初は思ってしまったが最終的にはビリー・バットソンの話で終わったから良かった。
敵のアトラスの娘たちは良くあるヴィラン像であまり印象に残らなかったけどレイチェル・ぜグラーは良い演技してたし、フレディ役のジャック・ディレン・グレイザーとも良い相性だった。シャザムが基本軽口なのであまり感情移入できない部分フレディが1番のヒーローに思えたし、映画内でもフレディは単体で活躍していたので嬉しい。
「シャザム！」シリーズは前回の7つの大罪モンスター然り怪物のデザインがホラーチックで造形もしっかりしてるところが良い。ホラー出身の監督だからかそこらへんの世界観の作り方は見事。
結果論、「ブラック・アダム」にシャザムが出なくて良かったし逆も然り。この世界に仏頂面のドウェイン・ジョンソンが出てきても世界観が崩れるし、面白さが半減する。
