真田ピロシキ

ザ・フラッシュの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
2.5
風邪引いて大人しくしてるので気軽に見れる映画をと。バッマーンですよ。フラッシュ?そんな奴に興味はない。先に言うとこの話の元になったマンガは読んだことある。 

まず思ったのはこれが初めてのフラッシュ映画というおかしな展開をしてるので序盤に能力の説明とばかりに救出作業に乗り出すのだが、超高速演出がX-MENやマーベルで見たのと同じようなものなのではいはい分かった分かったとしか思わず、さらにクドクドしいために超高速のはずなのにドン亀野郎に感じてしまう。しかもシオニストウーマンが出てきて感じ悪ー。もっとも他の奴らも大差ないかもしれんがね。その上、過去を改変するとより悪い結果を招くのもお約束で新鮮味がない。『バタフライエフェクト』や私の魂ゲーム『ライフイズストレンジ』で十分すぎる。

キャラクターもなあ。バリー2人は面白いバディだが、あのオチは予測が容易につくし、スーパーマンがスーパーガールに変わったところで面白みのなさに変わりはない。攻撃が効かず高速エフェクト移動でビシッバシッ。敵はリサイクルクリプトン星人。だからお前らつまらないんだよ。バットマンがマイケル・キートンでコスチュームやBGMまでバートンをオマージュしているのはおおっと一瞬思うも、よく考えたらだから何だと言う。んでこの映画はマルチバースがウンタラカンタラ南無阿弥陀仏とアメコミ呪文を唱え始めて"オマージュ"という名の小ネタを連発。ニコラス・ケイジのスーパーマンは「ケイジ、願望叶って良かったな!」と素直に祝いたいが、クリストファー・リーヴ版スーパーマンやらアダム・ウェスト版バットマンやら「こういうの見せときゃ喜ぶんやろ?」という浅い意図まで見せられるとウンザリ。トドメはジョージ・クルーニーのブルース・ウェイン。イエー。アメコミオタクのオタク知識を満足させるための映画だぜーキモオタ映画『レディプレイヤー1』でやってろ!この映画でDC仕切り直しと聞いたけど、どうせマンガのフラッシュポイントも同様にリランチとか言いながらただワケの分からないオタク設定を増やして終わっただけのように、これもそうなるんでしょ。いいからユニバースという映画ドラッグを絶て!その点でバットマン映画は面白いかは置いといて根暗バットマンや弱者男性ジョーカーなど単一世界観で展開してるからまだ良い。

あとさーサイボーグをちゃんと出してやれよ。名前からしてつまらん奴だったが、アイツは何のために存在してたんだ?ティーンタイタンズにいたままの方が恵まれてたのでは。ジャスティスリーグの黒人枠としか見えない奴だった。見せかけだけの多様性。本作は開き直ってほぼ白人っつーね。CAPCOMかお前らは。