字幕版を鑑賞。
「是枝監督がソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナで映画を撮る」という情報が出た2年前から待ち侘びていた今作。
登場人物達が心の裡をガンガン言葉にしてしまうのは、韓国ならではの人と人との距離の密接さ故か。
その分、言葉の外に秘められたニュアンス的なものは削られ、是枝監督映画ならではの白黒ハッキリしない複雑な味わいは薄れている。
ただ、それを補うのが矢張り三人のベテラン役者たち。
微細な表情一発で複雑な感情を伝えられるこのスター俳優たちだからこそ、このシンプルな話を最後まで牽引してくれる。