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ベイビー・ブローカーのkapoのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.6
この時期にこれを観て、
且つ自分の様々な過去を照らし合わせて、
昨夜ちょうど見たケンドリック・ラマーの
グラストンベリーのパフォーマンスの
最後の〆の言葉、

”Godspeed for Women's Rights"
(女性の権利への成功を祈る)

が感想のまとめにピッタリだった。

家族内だって、女性同士だって
理解し合えない沢山の事、
選択も価値観もズレもある。
その難しさはそれぞれ感じていて、
その辺りの描写やキャスティングが
とても良かった。
ペ・ドゥナの横顔◎
カン・ドンウォンの色気◎

そして本質的な人との繋がり。
原体験こそ全てであり、母が源流にある。
そのまた背景には男性と社会がある。
そこに尽きる。

人間みな同じと言えど、
是枝監督が醸し出す奥行きと憂いが、
和食的な繊細と優しさを感じて好きだったんだけど、
今作は割と大味な感じもしたかなぁ。

でもこんな小さな国日本の監督が
世界で賞を獲って、
外国人キャストで
そのカラーを出し続けるって、
並大抵な事じゃないよなぁ、とか
色々思うと、
ずっとコレエダー(ファンの名称ぽく)
でいます。と思う所存。

いつも思うけど、社会やらの事言う前に
やっぱ自分と隣にいる人大事にしよ。
と再認識できた有意義なテーマだった◎
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