赤ちゃんポストを題材に、子供を捨てたかった母親、子供を売りたい男達、子供を売る男を逮捕しようと目論む刑事達の旅を描いた作品
韓国の土地勘があまり分かってなかったのだが、釜山からソウルまでという赤ちゃんの売り手を探しに南から北への大移動の旅だった。
ロードムービー的な側面もあり、訳ありの人々はだんだんと交流を深めていく。是枝監督らしい擬似家族の映画である。
本作はいつものシビアさは抑えめで子供を中心に根底には人々が子供を思う優しさで包まれている。
子供を売ると言う題材的に日本よりも韓国の方がしっくりくるので、全く違和感はなかった。
個人的に好きだったのは終盤のソヨンとドンスのシーン。
他人を許し許される事で、自分の苦しみを少し昇華する事が出来たとても良いシーンだった
ラストが若干わかりにくかったが、シビアな現実を優しさで包んだ作品だった