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フェリチタ!のmoekoのレビュー・感想・評価

フェリチタ!(2020年製作の映画)
3.5
監督はこの作品について「決められた社会生活から外れることで得られる自由を通して、精神的余白というものについて描きたいと思いました」「私はこの映画を宝探しのような作品にしたかったのです」と語っています。
この作品を見ている最中も、見終わってからも、何がわからないのかわからないまま、頭の中に「?」が浮かんでいました。特に、色んな困難の中で生きている彼らが、なぜかとても幸せそうに見えて、愛に溢れているように感じられて、何より3人が最高に笑顔で生き生きとしていて、とても不思議な気持ちになるのです。そして、そんな彼らを見ている私も、とても楽しい気持ちになっているのです。これもまた、家族の愛の形であり、幸せの形であり、ということなのかな、と思ったり。でも、監督のメッセージを読んで、私の中でこの作品がとても腑に落ちました。まさに、精神的余白を描いた、宝探しのようにワクワクする作品に仕上がっていたんだな、と。天晴れです。
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