Azmin

パリの調香師 しあわせの香りを探してのAzminのレビュー・感想・評価

3.5
今年初の劇場鑑賞。

一言で、とっても心が温まる素敵な大人の友情映画でした。

かつてパリの有名香水を次々生み出した優秀な女性調香師が、人嫌いで几帳面過ぎる性格ゆえ、ストレスで商売道具の鼻が効かなくなり、一線を離れた今は地味な仕事をしている。
一方離婚後、最愛の一人娘と暮らす為、職を求めて彼女の専用運転手を務めることになった中年男性ギヨーム。

お決まりのぎこちない出会いから始まり、徐々に2人はお互いの存在を尊重するように。
年齢的にはそうなっても不思議ではないけど、決して恋愛感情でない所がミソ。
ラストでは2人が新しい香水を作るようになるなんて、なかなか素敵な終わり方だと思う。
ただ、もう少し笑えるシーンやセリフがあっても良かった。

調香師役のフランス女優、初めて見たが、ベテランながらも人間性が偏っているいかにも職人気質なところを見事に演じている。
運転手のギヨーム役はミスター・ビーン似、それでいて人懐っこそうな暖かい雰囲気がチャーミングな人だった。
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