Sachika

パリの調香師 しあわせの香りを探してのSachikaのレビュー・感想・評価

3.7
嗅覚障害で仕事も地位も失った調香師が、人生どん詰まりな運転手と共に再起していく物語。
アンヌが手掛けた"J'adore(大好き)"と名付けられた香水。
その「大好き」の一言と表情に、香水への愛情、仕事へのプライド、未練、彼女の人生全てが詰まっている気がして、胸がギュッとなった。

おしゃれなフランス映画を想像していたら、仕事に家庭に障害にと、目の前の壁に立ち向かいながら、人生の新しい一歩を踏み出していく、前向きになれるヒューマンドラマだった。

今の仕事に満足しているけど、「貴女にだって本当にやりたかった事があったでしょ?」と問いかけられている気がした。
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